今回は、あの宮崎駿監督の名作アニメ、「となりのトトロ」のオープニングテーマ「さんぽ」が信夫山から生まれた、というニュースです。
歌詞を作ったのは、「ぐりとぐら」や「いやいやえん」などさまざまな文学賞で有名な童話作家の中川李枝子さん。ご存じの方も多いでしょう。その中川さんは戦後、小学生のときに疎開で福島市へ移り、福島第二中学校を卒業。福島県立福島女子高校(現・橘高等学校)に通い、高校2年まで福島市で暮らしました。そして、その当時よく散歩したのが信夫山だったそう。

「さんぽ」は、そんな信夫山のイメージを膨らませて書かれたものだそうです。トトロの中では、続いてイメージソング「すすわたり」「ねこバス」「ふしぎとりうた」など、たくさんの挿入歌を書いています。信夫山の緑のトンネルや、気持ちのいい青空の記憶が、トトロの元気いっぱいの歌になったのでしょうね。テーマソングを歌った井上あずみさんも、信夫山を訪れています。
実は信夫山は、文学の山でもあったのです。昔は、信夫山の薬王寺に東北を代表する俳壇(サロン)があり、多くの文人が集まりました。そういえば、護国神社の向かいの太子堂公園には、数多くの有名歌人の歌碑が立っていますね。
信夫山は、知れば知るほど奥深い山なのでした。