信夫山は、信夫三山といわれる三つの峰からなっていて、東から順に「熊野山」「羽黒山」「羽山」と呼ばれています。信夫山の一番高いところはどこか知っていますか? というと、福島の古い人は、自信を持って熊野山268㍍と答える人が多いのですが、実は、信夫山の高さは3度も変わっているのです。
国土地理院の昭和52年の地図によると、大わらじが奉納されている羽黒山は意外や260㍍と一番低く、鴉が崎のある羽山は267.6㍍で二番目、熊野山が268.2㍍で一番高いと表示されました。昔の人はそれを覚えていたのですね。

 ところが、その後の測量で羽山が272㍍あることが分かりトップの順位が入れ替わりました。さらに、平成13年になって、羽山の湯殿山神社の後ろにある大日岩が、さらに3㍍高いことが判明し、信夫山の最高点は275㍍と正式に認定されたのです。当時の民友新聞や毎日・朝日新聞などを見ると「3㍍高くなった信夫山」として記事が出ています。それを指摘したのは福島市町庭坂の土井勝さんという山岳山頂研究会の方でした。
深秋の今、鴉が崎に立つと福島市の大西部がパノラマのように広がり、実に爽快な気分です。ぜひ、登ってみましょう。