信夫山のお祭りというと、わらじ奉納の「暁まいり」以外は知らない人がほとんどでしょう。
ところが一昔前までは、信夫山にたくさんのお祭りがあったのです。
夏になると、まず7月は盛大に「夏まつり」が行われました。この時は、信夫山の上下の氏子が全員で「御神坂(おみさか)掃除」といって、南北西の旧参道を清掃しました。赤鳥居には大幟(のぼり)が立てられ、頂上の羽黒神社は、大したにぎわいになったそうです。

 8月には「八朔(はっさく)の祭り」があり、これは特に福島一帯の商人が、もれなく参拝に集まりました。商売繁盛に特別ご利益のある祭りだったのですね。
10月には「秋季例大祭」があって、これは市民みんなが祝う、五穀豊穣の感謝祭でした。明治時代に新しく制定されたものだそうです。
年が明けると、まずは「元朝まいり」です。昔は、大晦日(みそか)の宵から元日にかけて、福島全域から人々が参拝に集まりました。そして新年の朝、みんなで山頂からありがたい初日の出を拝んで、一年の幸せを祈願したのだそうです。
ご存じ2月の「暁まいり」は今回省いて、最後は旧3月の「春祭り」もありました。天下泰平と五穀豊穣・万民豊楽の大祈願祭だったそうです。
やはり、信夫山は大した山だったのですねー。