登拝路(とうはいろ)とは、神社や仏閣に参拝するために登る参道のことです。信夫山には、昔、南の祓川口本参道、東の岩谷口、北坂口、北七曲り坂、西の森合口と、五つの参道がありました。
信夫山は、山伏の山として有名です。山伏は修験者(しゅげんじゃ)といわれ、霊験を身につけ、五穀豊穣を祈念し、諸病悪行を祓(はら)う力があるといわれていました。

 登拝路にはそれぞれ先達(せんだつ)といわれる院がありました。例えば南本参道の霞内には常覚院があり、信夫山に参拝するためには、まず祓川で身を清め、不動堂で無事を祈ってから登りました。
他の登拝路にもそれぞれ院があり、信夫山が栄えた鎌倉末期から江戸時代は、信夫山は威厳のある霊山だったのです。
古い南本参道は、福島県文化センターの東から羽黒山に登っていました。江戸時代になると、福島城(県庁)からまっすぐに信夫山に登る御山通り(県庁通り)が開かれ、新本参道となりました。
東岩谷口は、岩谷観音の東に参道入り口があり、北坂口は信夫山一周道路北に鳥居が立っています。七曲り坂口は、信夫山トンネルの北口(酒のあかい)から登ります。
西の森合口は、新幹線のガード下に登り口があり、養山大清水・24地蔵・33観音が並ぶ、興味深い史跡の道です。 (続く)