今回は、福島板倉藩のお殿様が代々、信夫山黒沼神社に奉納していた「絵馬」のお話です。
板倉家は、江戸中期(元禄時代)の板倉重寬を初代として、幕末の板倉勝達まで、なんと12代167年も続いた優秀な小藩でした。
その歴代の板倉藩主の絵馬7枚が、昨年初めて黒沼神社で公開されました。いずれも一流の絵師によって描かれた素晴らしい出来栄えで、当時の文化水準の高さを示しています(福島市の有形民俗文化財に指定)。
絵馬とは、元々は神様への神馬奉納に由来するもの。室町時代から画題が多様化して、さまざまな吉祥画が描かれ、豊作や経済繁栄などの願いが込められて奉納されるようになったそうです。

 お殿様の奉納した絵馬にも、競べ馬図・唐獅子図・旭日双鶴・鯉に乗る仙人・松に梅花図などさまざまな図柄が描かれています。
実は、この展示は「まちのおかみさん会」の尽力で実現したものです。
福島市のふれあい歴史館に保管されて眠っていたものを、ぜひ、信夫山の豊かさの一つとして紹介したいと、おもてなしの野点(のだて)も組み合わせて、女性らしい展示会になったのですね。
さて、このお話は続きがあって、その絵馬と同時に町衆・村衆の奉納した大絵馬も公開されたのですが、それが…(続く)。