2月10日(金)の昼間が「大わらじ町中巡行」で、午後3時に信夫山羽黒神社に大わらじ奉納となります。そして、午後6時ごろからが、本当の「暁まいり」の始まりなのです。
数万人が押し寄せたといわれる昔の暁まいりの行程は、今はよくわかりませんが、何しろ夜を徹して参拝者が登り、最後は、文字通り朝日を拝んで帰宅する者が多かったという話です。

 実は、つい先年までは、本当の山伏たちが麓の黒沼神社で採灯式という神事を行って、ご神灯をもらい受け、法螺(ほら)貝を吹き鳴らしながら、たくさんの参拝者を引率して御神坂(おみさか)を登って行きました。
御神坂では、一番目の小宮「八幡神社」の前で御山部落の山伏たちが出迎え、10本を超える松明(たいまつ)に火をもらい受け、明々と道を照らしながら赤鳥居をくぐり羽黒神社を目指しました。白装束の山伏と参拝者が入り混じり、にぎやかな行列です。
羽黒神社に到着すると別の山伏の一団が待ち構えていて、祈祷(きとう)式が始まり、続いて護摩焚(た)きが行われます。巨大な炎が収まると、なんと山伏が火を崩し、火渡りの行が行われます。一般の参拝者も次々と火を渡って、無病息災を祈るのでした。そんな行事が取り止めとなったのは残念ですね。