「御神坂(おみさか)」は、信夫山墓地の頂上、三差路の真ん中のところです。昔の羽黒神社への参道ですが、そこには江戸時代から続く史跡が残っています。
興味深いのは、六供(ろっく)の小宮といわれるお宮が並んでいること。時代を感じさせるお宮ですが、それぞれに異なったご利益があります。
登って最初に出会うのが右「正八幡宮」。南無八幡大菩薩で知られる戦いの神ですから、昔は出征兵士の武運長久で、現在は試験・就職の祈願にご利益があります。

 次に羽黒神社の赤鳥居があり、その左が「天神社」です。天神さまは学問の神であり、雷神・農耕神でもありますね。
さらに登ると、「羽黒観音」があり、その上が「ねこ稲荷」です。その少し上左に「牛頭天王宮」がありますが、なんと京都の八坂神社(祇園社)とつながりがあるといい、病気を祓(はら)うご利益があります。
さらに上右の、江戸時代の飛脚問屋島屋の石燈籠の上に「三宝荒神」があります。荒神とは火の神で激しい験力を持ち、火伏・厄除けにご利益が抜群です。その上が「山王宮」で山の神・田の神つまり農耕の神様ですね。最後が御神坂頂上左の「一宮明神」で、五穀豊穣・商売繁盛・家内安全を願います。
昔の人は信心深かったので、一つ一つ心を込めてお参りをしました。