信夫山は、一見自然環境豊かな緑の山に見えますが、実は、樹木が危機的な状況にあると前回書きました。
実際にちょっと注意をしてみると、探索路の森林は自生木の赤松も、ナラも、クヌギも、雑木やかずらに覆われています。昼間も薄暗く、根元に陽(ひ)が当たらず、昔はたくさんあった野草・草花もすっかり見かけなくなりました。
山道の少ない箇所、信夫山の北側などは、一層鬱蒼(うっそう)としていて、森の荒廃が進んでいることが分かります。

 さて現在、信夫山では、放射能汚染の除染作業が進められています。福島市のシンボルであり、全山が自然公園と位置付けられている信夫山ですから当然だと思いますが、その除染作業で思わぬ効果が出ているのです。
すでに、多くの人が見ていると思いますが、表土の放射能汚染を低減するために、大規模な除染作業や残渣(ざんさ)除去、立枯れ樹木・雑木・かずらなどの刈払いを行っています。その結果、本来の地肌が現れ、見事に自生木の根元が見えてきました!!
除染箇所は、今は丸裸に見えますが、あと2年もすると、多くの草木・野草がよみがえってくるでしょう。そして、多くの昆虫・野鳥が帰ってきて、信夫山は、また、豊かな自然を取り戻していくでしょう。